鍼灸院で仕事をするには資格が必要?仕事内容も詳しく解説!

鍼灸師による施術を受けられる施設である鍼灸院ですが、鍼灸院で働く人は具体的にどのような仕事をしているのかはご存知でしょうか?この記事では、鍼灸院の仕事内容や鍼灸師になるために必要なこと、鍼灸師の給与や勤務時間など詳しく解説していきます。

鍼灸院の仕事内容とは


鍼灸院とは、鍼灸師が鍼(はり)や灸を用いて体のツボを刺激する施術が行われる施設です。鍼や灸で体のツボを刺激することにより、人減本来が持つ自然治癒力が高まり、健康回復の効果が期待できるといわれています。

  • :鍼の施術では、太さ0.14~0.34㎜の鍼を体に刺し、微小の刺激を与えることで体の痛みを和らげたり、血行の促進を図ったりします。注射や裁縫などの針とは違い、細く先端が丸みを帯びているため、体に刺してもほとんど痛みを感じません。
  • :灸の施術では、「もぐさ」というヨモギの葉から精製されたものを皮膚の上に乗せて燃やします。燃やすことで熱刺激を加えて免疫力を向上させたり、代謝の改善を図ったりします。火を使う施術ではあるものの、やけどするほどの熱さはなく、心地よい温かさを感じます。

鍼灸を用いた施術のほかにも、脈をみて体の気の流れやバランスを確かめる「脈診」、皮膚の状態や血色、舌の状態、動作、体つきなどを目で見て病状を判断する「望診」を行います。

鍼灸院で施術スタッフとして働くには、「はり師」や「きゅう師」の資格を取得しなければいけませんが、資格を持っていない人でも、受付スタッフとして働けるところもあります。
受付スタッフは、来院した利用者の案内や受付、院内の清掃、レセプト業務などが主な仕事内容です。

どうすれば鍼灸師になれる?

はじめに、鍼灸師とは「はり師」と「きゅう師」の国家資格を保有している人のことを指します。

はり師やきゅう師の資格を取得するには、専門学校や大学で3年以上の養成課程を受講しなければいけません。
養成課程を修了し、学校を卒業することで国家試験の受験資格を得られます。
学校を卒業するまでに必要とされる学費は、400万円~500万円程度といわれていますが、入学金を含めると1年目は150万円~200万円程度必要になります。

国家試験は年に1回、毎年2月に行われます。
試験の内容は「医療概論」、「はり理論・きゅう理論」、「衛生学」、「解剖学」、「生理学」、「東洋医学概論」などの幅広い分野から出題されるため、多くのことを学ぶ必要がありますが、しっかりと勉強をしておけば合格は狙える試験問題となっています。

受験料についてですが、はり師ときゅう師の試験にはそれぞれ11,600円の受験料がかかります。鍼灸師を目指す人は基本的にどちらも受験することになりますので、合計で23,200円の受験料を用意する必要があります。

鍼灸師に向いている人

鍼灸師に求められるのは、施術を受ける人との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力や、鍼灸師として仕事をする中でも学び続けようとする意欲です。

「人の役に立ちたい」と思い、相手を思いやる力のある人には向いている職業であるといえます。

鍼灸師の給料

鍼灸師の給料の相場としては、1ヶ月につき21~30万円ほどといわれています。
若手とベテランでは給料が大きく異なりますので、昇給を目指すには多くの経験を積んで技術を磨いていく必要があります。

働く形態によっても収入はかわり、鍼灸師としての経験を積んで独立開業すれば、より高い収入を得ることもできます。
テレビや雑誌などで紹介されるような有名な鍼灸師になった場合は、年収1000万円を超えることもあります。
ただし、独立開業すると、技術だけでなく経営力も必要となるため、誰しも簡単に成功できるわけではありません。

社会人が鍼灸師へ転職することは可能?

高校を卒業してから専門学校や大学に通って鍼灸師の資格を取得する人が多いものの、一度社会に出て違う業種で働き続けてから鍼灸師への転職を目指す人も珍しくありません。
中には60代で専門学校や大学に入学する人もいます。

鍼灸師を目指すにあたり年齢制限はありませんので、いくつになっても鍼灸師へ転職するチャンスはあります。

鍼灸院の勤務時間・休日

鍼灸院によって営業時間は異なりますが、9:00前後~20:00前後までを営業時間と定めているところが多くみられます。
休憩時間は短くても90分以上は取られていて、実働8時間程度となる鍼灸院が多いです。

休日については、休業日を設けている鍼灸院で働く場合、完全固定曜日休みか、固定曜日+平日の1日という組み合わせになります。
無休で営業している鍼灸院の場合は、週休二日でシフト制としているところが多いです。

鍼灸院だけじゃない!鍼灸師の就職先

鍼灸師の就職先として多いのは鍼灸院ですが、他にも様々な場所で活躍している鍼灸師がいます。
病院で患者に対する施術や介助作業する、介護施設で機能訓練指導員として働く、美容鍼サロンで美容鍼の施術をする、スポーツトレーナーとしてスポーツ選手やアスリートのケアをするなど、様々な働き方ができます。

活躍の場を広げるためにも、プラスアルファで美容系やスポーツ関連、高齢者疾患などの専門知識を身に着けておくとよいでしょう。

まとめ

鍼灸院では、体の不調を抱えた利用者に対して鍼灸師が鍼や灸を用いた施術を行い、不調の改善を目指すことが主な仕事内容とされています。
鍼灸院で施術スタッフとして働くには、学校で養成課程を修了してからはり師ときゅう師の資格を取る必要があります。年齢問わず取得を目指せる資格ですので、社会人としての経験があり、年齢を重ねていても鍼灸師へ転職する人は珍しくありません。

鍼灸師の就職先は鍼灸院に留まらず、様々な場所で活躍することができますので、鍼灸師の仕事に興味がある人は、資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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